年相応に見えない若さを保つ女性を「美魔女」と称し、
TVや雑誌でその美貌を取り上げられています。
注目されるようになると、もっともっととエスカレート。
そんな人間の心理を描いた映画「ヘルタースケルター」を見ました。
ヘルタースケルターとは、ひっちゃかめっちゃかという意味。
感情と表情が一致していない人をよく見ます。
つくられた表情は実に怖いものです。
自然に作り出される美しさとそうでない美しさ。
よく見るとわかるけれど、
「若さ」や「美」に対して基準が麻痺しています。
映画は沢尻エリカ演じる「りりこ」というモデルが、
ありとあらゆる手を使い、芸能世界で長く生き延びる為の、
闇の部分を描いています。
演じる女優と役柄がとてもダブって見えていて、
エンディング曲が浜崎あゆみというのも、説得力があって
監督の蜷川実花さんの実力を感じた作品でした。
女性は美しくありたいと誰もが願うもの。
それは外見を重視しがちです。
しかし、年を重ねてあらわれる美しさや、
心のなかから表面化してくる美しさなどさまざまあります。
現代社会の流行に流される、ある種の病的な行為も
この映画ではテーマになっているのかなと感じました。
だから、ものすごく過激なシーンがあっても
高校生には見て欲しいという、蜷川監督の願い。
自分自身の外見と内面がひっちゃかめっちゃかにならないために、
感情を受け取る、相手を思いやる、自分を大切にする、
安売りしがちなことにもっと向き合って欲しいなと感じた映画でした。
久々に、予想ができないハラハラしましたよ、いろんな意味で。
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