時間が許されるならば、その場所にずっと留まりたかった。
大宮エリーさんの展示スペースは公園のようだった。
起伏があり、さまざまな仕掛けがある。
ジャングルジムはなかったけれど、
住み慣れた、自分の育った土地とダブルところがある。
無造作に砂に埋まっているメッセージボトル。
光のブルーの印象が強くて、ボトルに入った紙切れのメッセージも
強烈にインプットされている。
さまよった想いが届かなかったから、ここに存在している。
メッセージの行き先が不確定だと、
このような有様になるんだと思ったら、悲しい。
夕陽を見ると、悲しくなる。
でも、それは光だとわかっているのにあたたかく感じた。
階段状になったスペースで、しばらく眺めていた。
悲しいのかな、寂しいのかな。
1人で見るより、誰かと見る夕陽。
一日の終わりは、誰かと一緒にいたい。
ふと、そんなことに気づいた展示だった。


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