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2013年6月2日日曜日

記憶と感情

ドキュメンタリー映画「うまれる」。
悩んだ末に会場に足を運びました。

3歳くらいの子どもたちに、
お母さんが質問するシーン。
「どうしてママを選んだの?」
「おなかの中にいたとき、どうだった?」
「ママのところに来る前にどこにいたの?」

子どもの胎内記憶はすごいパワーを持っていますね。
どんなに育児が大変でも、子どもの胎内記憶の話をきいて
救われたという母親の声。

子どもは、親を家族を選んで、この世にうまれてきているのです。


うまれる命、うまれる直前で亡くなった命、
うまれるに至らなかったケース、
うまれたけれど、その命がいつまで続くかわからない…

「普通」に生まれてくることの素晴らしさ。
私もそうやって生まれてきたことに改めて感謝しました。

見に行ってよかった。素直な感想です。

私には想像もつかないこと、だったけれど


人材育成の仕事をしていて、
ニートや引きこもり状態の方のカウンセリングをしていて、
そのクライエントの成長過程に何らかの問題があるのでは?と
感じることが多くなり、参考までに育児書を読むようになりました。

本来、この時期に形成されるべき感情や、できることなど、
家庭環境によって、省略されてしまったがために、
いま、その問題があからさまになり、向き合っているという。

1人の人間が「育つ」ためには、
たくさんの人の関わりがあった方がいいのでしょうね。

赤ちゃんは、うまれると1人で生きていけないので、
泣いたり、ぐずったり、笑ったり…意思表示します。
自己主張の塊です。

その自己主張を受け止めてもらえなくなると、
自己主張や感情を表現することさえムダと脳が判断し、
主張もなくなり無力感に陥ります。

こうした幼少期からの記憶と感情が、
大人になってからも行動を自制し、
無力感や自己否定へとつながっているのかなと感じるのです。

「育児」の大切さを目の当たりにしているこの頃。

私自身の記憶や感情も、幼少期の体験によって培われてきました。
ドキュメンタリー映画を見たあと、
いろんなことが、あっ、そういうことだったのか!と一致することが多く、
不思議な気持ちになりました。

これまで、意識することなく親から受けてきた影響。
今の私の人生を左右することだったということに気づけたこと。
嬉しく思います。

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